2025/04/06
画家はらだたけひでさん
東京・吉祥寺で作品展
新作や絵本「こどもの十字軍」の原画など130点
「いのちと平和」をテーマにした、画家のはらだたけひでさん(71)=本名・原田健秀=の作品展が東京都武蔵野市吉祥寺南町2の
ギャラリー「shell102」で開かれている=写真。
はらださんの作品はパステル調の水彩画が中心で、戦争などで人々や生き物の命が奪われることへの憤りや平和を希求する心が絵筆に込められる。東京・神保町にあった「岩波ホール」(2022年に閉館)に勤務しながら創作に打ち込み、仏の哲学者、ガストン・バシュラールから着想を得た創作絵本「パシュラル先生」シリーズなどを刊行した。近年は水彩と切り絵を組み合わせるなど独自の作風を追求している。
今回の作品展は、ウクライナ戦争が始まった22年2月以降に描いた新作約30点を含む130余を展示。ドイツ軍のポーランド侵攻(1939年)に抗議してベルトルト・ブレヒトが執筆した叙事詩「子どもの十字軍」に新しい訳をつけ、はらださんが作画した絵本(ひだまり舎刊)の原画や、自身の地元、小平市の身近な自然の風景に視点を置いた作品もある。4月6日まで。問い合わせは同ギャラリー(0422・29・8900)。
(M・M)