2025/10/18
劇団銅鑼のアトリエ公演
「ポニーテールの功罪」 10月19日まで
劇団銅鑼の舞台「ポニーテールの功罪」が東京都板橋区の同劇団のアトリエで上演中だ=写真。進路や周囲との関係に悩む多感な高校生たちの物語。「男らしさ、女らしさとは何か」などジェンダー(社会的につくられた性差のとらえ方)やLGBTQ(性的マイノリティー)など、現代社会の問題を織り交ぜている。
学校の伝統行事である、みそづくりで顔を合わせた3人の女子生徒を中心にストーリーが展開する。3年生になり、互いに進路を探りあっていると、「だがし屋のおっちゃん」と名乗るなぞの人物が現れ、小学生だったころにタイムスリップ。それぞれがまっさらな自分に戻っていく―-。
劇作家の山谷典子さん作の戯曲で、児童書「だがし屋のおっちゃんはおばちゃんなのか?」を原案にした。同書は「ジェンダーとは何か」という問いかけを内包する。山谷さんは、「閉塞感が漂う世の中だが、若者たちが、他者からの評価や比較に惑わされず、自分らしく生きることの意味を考えるきっかけになれば」と言う。
19日まで。詳細は
劇団銅鑼のホームページ。なお「ポニーテールの功罪」は、来年から学校を中心に全国を巡演する予定。
(M・M)