点描
2024/02/13
芸能界の性加害やハラスメントをなくそう
たかまつななさんらが会見
107-s-1.jpg
 故ジャニー喜多川氏の性暴力など、芸能人への人権侵害が相次いで発覚するなか、タレントで、主権者教育などに取り組む「笑下村塾(しょうかそんじゅく)」代表のたかまつななさんらが、芸能人を守るための法整備を国に求める署名活動をオンラインで進めている。2月9日には、東京の厚生労働省で記者会見した=写真。
 会見でたかまつさんは、旧ジャニーズ事務所のほか、宝塚歌劇団の過重労働の問題などに触れ、「現行制度では被害者を守ることはできない。再発防止のためにも新法が必要だ」と訴えた。たかまつさんは、大学時代に芸能活動を始め、「女性の先輩タレントがハラスメントを受ける姿を多く目撃した」と証言。芸能界では性加害、ハラスメントが「当然のように行われていた」と言い、「拒めば仕事を失うかもしれない」と恐れて被害の声を上げられないなど、構造的な問題があると指摘した。
 会見には元ジャニーズJr.の二本木顕理(あきまさ)さんや弁護士の佐藤大和さんらも出席した。「芸能従事者の活動環境や取引関係の整備などを骨子とした法律の制定を目指す」(佐藤弁護士)という。署名は昨年11月から開始。国や政党に提出する予定だ。
(M・M)
管理  
- Topics Board -