2025/04/08
ガザの市民の思いを朗読で
京都を拠点に活動「国境なき朗読者たち」
東京で12年ぶりに再演
「ガザ 希望のメッセージ」の出演者らと作者の岡真理さん(前列左端)
イスラエル軍の大規模攻撃で苦しむパレスチナ自治区ガザ地区の人々の叫びや思いを伝える朗読劇「ガザ 希望のメッセージ」が4月9日、東京都新宿百人町の「スペースDo」で行われる。京都の市民有志による朗読集団「国境なき朗読者たち」による公演で、脚本・演出を手がけた代表の岡真理さん=早稲田大教授=は「一方的な破壊と殺りくに見舞われてきたガザの人々に思いをはせるとともに、私たちが生きるこの世界がどのような状況にあるかを考えてほしい」と話す。
朗読劇は、空爆下のガザからメールで現状を発信し続けた地元の大学教授による「ガザ通信」▽イスラエル軍の空爆で1972年、36歳の若さで命を失ったパレスチナ人作家、ガッサーン・カナファーニーの短編「ガザからの手紙」▽占領下のパレスチナ人の人権擁護のため2003年にガザに赴いた米国人大学生が家族に書き送った電子メール▽08~09年の攻撃のさなか、ガザで救援活動を続けた「インターナショナルズ」と呼ばれる各国の若者たちの証言をもとに構成される。
「国境なき朗読者たち」は09年、当時、京都大大学院教授だった岡さんの呼びかけで結成されて京都で同作を初演。以後、広島、大阪、神戸などを巡ってきた。今回、東京では12年ぶりの再演で、俳優の斉藤とも子さん、福地涼さんらプロの演劇人が初参加する。
午後6時半開演。詳細は
「国境なき朗読者たち」のホームページ。
(M・M)