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2024/01/02
元旦に「アンポをつぶせ!ちょうちんデモ」
東京・吉祥寺で
ウクライナ、ガザ地区への攻撃、即時停止を
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 日米安全保障条約の廃止などを求める市民グループ「アンポをつぶせ!ちょうちんデモの会」が1日、東京・吉祥寺周辺でデモ行進をした=写真。ロシア軍のウクライナ侵攻、イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃が続くなか、「平和憲法を擁する日本はいかなる戦争にも加担してはいけない」と声を上げ、即時停戦を訴えた。
 通算876回目の今回は、米国人の研究者、エマニュエル・パストリッチさん(59)=「アジア・インスティチュート」理事長=が初参加した。東アジアの外交が専門のパストリッチさんは今年11月の米大統領選への立候補を表明したが、「希望していた『緑の党』の公認を得られず断念した」という。現在は東京を拠点に活動する。
 デモはベトナム戦争中の1967年7月15日、数学者で社会運動家の、もののべながおき(物部長興)さんの呼びかけで始まった。当初は「ベトナム反戦」を掲げて月2回行い、75年4月の戦争終結後は、毎月15日と元日に実施するようになった。もののべさんが96年に亡くなった後は元公立中学教師の谷島光治さん(故人)が志を継ぎ、現在は元私立高校教師の川手晴雄さん(76)らが中心となって続けている。
 石川県の能登地方を震源とした大地震が元旦に発生し、厳しい幕開けとなった。非戦をはじめ自然災害への備え、環境保全など、命を守る行動に力を注いでいこう。
(M・M)
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